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  Diary > 第二回渡愛 2003年あっしー&はるみの旅


01 はじめに(第1回)
02 11月17日Mon.(第2〜4回)
03 11月18日Tue.(第5〜9回)
04 11月19日Wed.(第10〜12回)
05 11月20日Thu.(第13・14回)
06 11月21日Fri.(第15〜18回)
07 11月22日Sat.(第19・20回)
08 11月23日Sun.(第21・22回)
 

第2回第3回第4回

 

 ■第2回  2003年11月17日 / 関空→LONDON■  「チケットがない!?」
【11月17日(月)第2回】
なんと一週間の休み、しかもアイルランド旅行!前回の旅から5年ぶり!なんと嬉しいことか!
むこうではセッションもできるようにと2人とも楽器も持参。ギター、ホイッスル、ハルミはコンサーティーナにフルートにホイッスルも。けっこうな荷物になってしまった。しかし前回の旅に比べれば軽いもんだ。

(前日が結婚式で、式場の特典のため前の晩新阪急ホテルに宿泊)新阪急ホテルから関空(関西国際空港)へ出発。ホテル出入口で持ち物を確認する。念のためサイドバックの中にある飛行機チケットも確認・・・・あれ…サイドバックにはいっている…ハズ…???
ヤバイ…飛行機のチケットを、どっかに忘れてきた…

飛行機の出発まであんまり時間がない。思い当るところは数あれど、やっぱりあそこか…自分の職場の席!職場は日本橋、いまから取りに行って、南海線で関空に行けるか。
ハルミは梅田からJR関空快速線で直接関空に向かってもらい(ギターを持ってもらった)、僕は職場に急ぐ。朝早く誰もきていない職場のカギをあけ、自分の席の脇の書類の山をかきわけると…あった!チケットあった!あ〜よかった〜!!ここになかったらもう絶対に間に合わなかっただろうなぁ。

安心してる場合じゃない。すぐに難波にむけて走る!南海線ホームに到着、おそらく飛行機の時間に間に合いそうだ。はぁ、ひと安心。
南海本線に乗って関空へ、関空大橋手前の泉佐野の駅のあたりで南海線と並行してJRが走っていくのが見える。あ、あれにハルミが乗ってるな!どうやら駅に着くのは同着になりそうだ。
(このときハルミも、並行して走っている南海線にあっしーが乗っているとわかったそうだ)

ひと騒動があったものの無事チェックイン、JAL関空→ヒースロー行きの飛行機に乗ることができました。

飛行機の中では何があったか憶えてない。12時間の空の旅を何事もなく快適に過ごせたのだろう。
ただ、やっぱりアイルランドに近づいてくると2人とも緊張してきた。まずはヒースローのトランジットでなんとかかんとか言って通り、ヒースロー→ダブリン行きのエア・リンガス(※)搭乗へのゲート90(遠かったなぁ)のベンチでガチガチになっていた。2人とも二度目のアイルランドなのにねぇ。
 
やっぱり不安の種は「英語」。2人ともあんまりしゃべれないのに、無事に一週間すごせるのかしら…??
 
11月17日 第3回へつづく


※エア・リンガス…Aer Lingus。アイルランド国営航空会社(民営化されたのかな?)。アイルランドの飛行機と言えば「エアリンガス」だったが、最近はライアン・エアなど格安民営飛行機もあり事情は変わってきている。緑の機体、シャムロックのマークが特徴。

 

 ■第3回  2003年11月17日 / DUBLIN■  「暗闇のモンクスタウンで迷う」
【11月17日(月)第3回】
ヒースロー空港からエア・リンガスでたったの一時間、ダブリン空港に到着。とうとう来てしまった、二度目のアイルランド!
僕は前回船でアイルランドに渡ったので、ダブリン空港に来るのは初めて。さすがパブの国、空港にもパブがあるぞ。しかしもう19時を過ぎていたからか閉まってた(もしくはもうすぐ閉まるところだった)。人もまばらでちょっとさみしい感じだ。
ダブリン在住友人のフィドラー、リサさん(※1)に電話。今晩のパブでのセッションにお邪魔させてもらうことを告げる。場所は5年前にも行ったことのあるパブ・ヒューズ(Hughe's)。道ちゃんと覚えてるかな?

今晩の宿は南ダブリン、ダン・リィリー港の近くのモンクスタウン(Monkstown)。そこまでの移動はやっぱりバス。バスの停留所の場所を売店のおばさまに訊く。さすがに空港勤務、行き先を聞かれて、バスの停留所からダン・リィリー行きのバスのナンバーまで大変親切丁寧に教えてくれた。英語よくわかってなさそうな日本人だったからかなぁ?

おばさまに言われたとおりバス亭で待つ(けっこう待った)。ダン・リィリー行きバスに乗り空港からダブリン中心地を抜けて南へ、途中いろいろ回り道をしながらお客はどんどん降りていき、モンクスタウンに着くころには乗客は僕たち2人だけ。運転手に「Monkstown」と言われて降りたら、そこは真っ暗なモンクスタウン駅。駅の街灯以外周りにお店などない。さぁここからは地図を見てB.B.(※2)を探す。

今晩泊まるB.B.「Marino House」は、ハルミが初めてアイルランドに来た時にも泊まったところ。部屋がきれいでとっても印象良かったそうだ。だた場所は「一緒に行った人の後をついていっただけだからちゃんと覚えてない」と。前回来た時にもらった名刺の裏にある地図を見ながら歩いてゆく。
「あー!ここのSPAR(※3)憶えてる!ここでキッシュを買ってB.B.の部屋で食べたんだよー。」
ということは道はあってる。今回も部屋で夕飯を食べようと同じ店でキッシュを買った。
「ここからはあまり覚えてない…」
さて地図を見るが、地図がしめすB.B.の場所にはB.B.らしき建物がない。教会があって、三叉路があって、で、ドコ…?
後でわかったことだが、この地図がそうとういい加減だったのだ。駅からB.B.へつづく三叉路への道が書かれていなかった。また駅名が小さい文字で潰れて読めなくなっており、おまけに駅が3つも書いてあったので、地図上の現在位置をしばらく勘違いしていた。
暗闇の中をうろうろ迷う。あっち行ってみたりこっち行ってみたり。道行く人も捕まえて聞いてみるけどわからない。B.B.にも電話してみようと思うけど今度は公衆電話がない。駅まで戻って電話して道を聞くが、英語が不自由なので相手の言葉をちゃんと理解してない…
一日目から迷子かよ…。おれ達本当にたどりつけるのか…?と本気で不安になった。
恐らくこの辺、と歩いてゆくと、あった!見つかった。
結局、駅から10分以内で歩ける距離を30分以上も探しまわっていたのだ。しかも暗闇だから不安は募るし、疲れてくるし…
まぁ、見つかってよかった。

「やぁ、やっと着いたね。」と男の方が迎えてくれた。恐らく相当くたびれた顔をしていたのだろう。リビングで待ってて、と言われソファに座っていると、なんとウェルカム・ティーとクッキーを持ってきてくれた!まぁうれしいのなんのって!
この「ウェルカム・ティー」は前回泊まった時もあったそうだが、この時は本当にうれしかった。疲れが一気に癒されました。
さっきのキッシュも食べて、ほっと一息ついてから部屋に案内される。その部屋はなんと、前回泊まった時と同じ部屋だったんだって!広くて部屋の形も面白くって、ホントいいところでした。

さて、これから約束のセッションに行かなくちゃ。ちょっと遅刻してるから急がなくちゃね。


11月17日 第4回へ続く…


※1 リサさん …ダブリン在住のフィドラーで、京都のアイリッシュ・パブで初めてお会いしました。実はあっしーが5年前の旅でお会いした福田ジュンさんの妹さんなのです。

※2 B.B. …ベッド・アンド・ブレークファースト。部屋とベッドと朝食を提供してくれる民宿?のようなもの。イギリス、アイルランドで一般的。部屋が余っているご家庭が経営していることが多く、ホテルよりも宿泊費が安く宿の方も大変親切。

※3 SPAR …いわゆるコンビニ。日本ではHOT SPAR。元はオランダの食品卸業者だそうです。アイルランドにはSPARの他に「CENTRA」など万屋がある。ちいさな集落だとパブが万屋を兼業している。

 

 ■第4回  2003年11月17日 / DUBLIN■  「ダブリン・セッション」
【11月17日(月)第4回】
B.B.に入ってホッと一息したのもつかの間、セッション会場のパブへ出発。ダブリン中心街のフォー・コーツ(裁判所)の裏。バスだと時間どおりに来ない可能性があるため、やっぱりDART(※)で中心にでる。
モンクスタウン駅にまた出て、フォー・コーツからは遠いけどタラ・ストリート駅まで電車。久しぶりのDARTはなんか嬉しい。ダブリン市民になった気分(気分だけね)。まさに「ザ・ダブリナーズ」!?
タラ・ストリート駅に着いて西へ。 オコンネル・ストリートを横切ってさらに西へ。急いでいるため2人とも足早に歩く。ん〜やっぱりダブリン市民気分(気分だけね)。暗い道を歩いて、ようやく到着。5年前にもセッションを見に来た、パブ・Hughe's(ヒューズ)。

入口すぐ右の小部屋のなかでセッションはもう始まっていた。中には今回のセッションに誘ってくださったリサさんと、5年前のパイプの先生・ジョン先生、同じ時にアキル島で会ったブズーキ奏者・アランさん。当時の僕は彼のブズーキ演奏を見て「自分のギターで伴奏をやってみよう」と思いたったので、彼らに再び会えたことも嬉しかった。少しお話することもできた。あともう一人バウロン奏者の男性。彼はラリーと自己紹介してくれた。
 
セッション楽しかった〜。伴奏楽器はいると考えてギターは持ってこなかったけど、ホイッスルでも十分楽しかった。ジョン先生のパイプにもほれぼれ。アランさんの伴奏にもほれぼれ。リサさんのフィドルももうすでに日本人離れの腕前。到着したのが既に遅かったのもあり、あっという間に時間はすぎてセッションは終了。

モンクスタウンに帰るバスや電車の最終に間に合う時間にパブを出ようとしたら、バウロンのラリーさんが「同じ方面だから車で送ってゆくよ」といってくださったので、お言葉に甘えて最後までセッションを楽しんだ。
ラリーさんの帰りの車の中で、明日レンタカーを借りてゴールウェイに行くことを告げると
「じゃぁ僕の友達のレンタカー屋を紹介するよ。今日どこのB.B.に泊まってるんだ?ん、わかった、じゃぁ明日朝8:00に迎えに行くよ」
とどんどん話が決まっていってしまった。えっ?えぇっ?

いや、あの〜、レンタカーの予約は日本からインターネットですでにしているだけどなぁ…。


11月18日 第5回に続く…


※ DART… ダブリン・エリア・ラピッド・トレイン。ダブリン近郊電車。北はホース半島から南はウィックロウ県ブレイまで、
途中ダブリン中心コノリー駅やフェリーの発着場のダン・リィリーなども停車。南北それぞれアイルランド国鉄に乗り換えができる。
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