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第一回渡愛ひとり旅 1998 TOP> 12 BRAY・イーリアンパイプス(第69回〜72回)
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01 はじめに (第1回)
02 出発→LONDON(第2〜7回)

03 アイルランド上陸(第8〜14回)
04 ダブリンへ(第15〜19回)
05 ATHLONE→GALWAY(第20〜23回)
06 CLIFDEN(第24回〜31回)
07 CLIFDEN2(第32回〜第40回)
08 アイリッシュ・ミュージック(第41回〜48回)
09 北へ(第49回〜54回)
10 KILCAR・CARA'S HOSTEL(第55回〜59回)

11 海こえて(第60回〜68回)

12 BRAY・イーリアンパイプス(第69回〜72回)
13 CLIFDEN ART FESTIVAL(第73回〜78回)
14 再びBRAY・イーリアンパイプス(第79回〜87回)
15 さらば、アイルランド(第88回〜94回)
16 最終回おわりのことば
 


第69回第70回第71回第72回

 ■第69回 7 .September 1998/Bray■
【9月7日 第69回】
5:30に起きて、荷物背負ってビクトリア駅へ。帰りはスイスイ進んで、ちょっと早めにダブリン到着。次のステイ先はブレイ。(パイプスクールで出会った)潤さんがいるハズだったが、潤さんは一足先に帰国していて、代わりになんとナターシャ・ナツコさんがいるらしい。ナツコさんへのお土産ワインと(彼女はワイン中毒です)、お得な50gたばこ(※1)を船内で買う。
DARTに乗って、いざブレイへ。家の場所を知らないので、駅ついたら電話しろと言われてたので電話すると、誰も出ない。いや…これは受話器が外れてる!?
もう夜の10時だし、このままブレイ駅周辺でウロウロするのは危険だし、歩いて20分程度とは聞いてはいるものの、どっちに歩いて行ったらいいものか…わかるわけもない。…今夜は砂浜にでも寝るか??山本篤人生最大のピンチ!!

そうだ、潤さんに住所は聞いてあった。まずは駅前タクシー乗り場で運転手捕まえて道を聞く(貧乏なのでタクシーに乗ろうとは考えない)。よくわからんかったけど、とりあえず歩く。しばらく歩いてみたものの、これは違うぞ!と思いひきかえすもやっぱりわからない。歩いている人を捕まえてまた道を聞く。あっちの丘を登ってゆけと。丘の上目指して歩く歩く。ずいぶん歩いた先に、目標のKREY'S PUBがみえる!そこから再度電話してみたら、いたいた、ナターシャ・ナツコさん!やっぱり受話器外れてたのね。そこからは近かったからよかった。

何軒も家が連なる住宅地帯の、一軒に入る。家の主人は外出中らしく、しばらくしゃべってから数軒隣のミュージシャンの家に遊びに行くことに。そこの家のイソーローさん、ロブは、アラスカからやってきて、ドラムシャンボー(※2)やタバカリー(※3)でナツコさんといっしょにパイプを習っていたそう。飯ごちそうになっていろいろしゃべりました。しばらくしたら、もう一人の同居人、噂のアキミチくんが帰ってくる。彼はギタリストなのだけどフルートもということでどこかに習いに行っているらしい。ちょっと話して帰りました。いや〜疲れたね。

※1 50gたばこ…自分で巻くたばこ。50gのハッパが入っている。DRUMというたばこが好きでした。今は吸ってません。

※2 ドラムシャンボー…Drumshanbo Co.Leitrim。7月第3週目にミュージックスクールが開かれる。

※3 タバカリー…Tobercurry Co.Sligo。7月2週目にミュージックスクールが開かれる。

第70回・9月8日へつづく

 

 ■第70回 8 .September 1998/Bray■
【9月8日 第70回】
朝おきたら10持ぐらい。特にすることもなかったんだけど、アキやナツコさんが楽器練習を始めたのでおれもギターで伴奏参加。アキはリード専門の人でおれの伴奏を「いいなぁ。おれもそういうのできるようになりたいなぁ」と言ってたけど、おれはアキのリードできるのがいいなぁ、と。とにかく二人と一緒に練習していろいろなチューンを覚えた。
ところで家主のミックはすんごいナマリで何言ってるか解らないけど、3人も日本人がブラブラしているにもかかわらず、スンゴイ親切な人。新しい友達ができてうれしいのでしょうか(※)それがアイリッシュのいいところ。

午後から近くのパイプメーカー、ディジーのところへおれのパイプを注文しに行く。潤さんが手紙を残しておいてくれて、何とか注文。だってディジーのナマリもすごいんだもん・・・。
「You Know That Mean?」
が口癖のようで、いっつも後ろにこれがつく。でもやっぱりいい人で、フルートのこといろいろ教えてくれたり、チャンターの仕組みや種類など、はたまたバイクの話もしてくれた。
プラクティス・セットができるのは9月末の予定。いやー楽しみ・・・だけど£400…

この夜、アキと2人でブレイ駅の近くのパブに演奏を聴きに行く。しかしあんまり面白くない。もう一軒のところはやってなかったので、楽器やらバイクやらの話をして帰ってくる。

※新しい友達ができてうれしいのでしょうか…
本当はそうとう迷惑だったと思います…。でもミックはものすごくいい人なのでいやな顔しなかった。そういうことを感じることができなかった、若かったオレ…恥ずかしいです。


第71回・9月9〜13日へつづく…

 

 ■第71回 9 〜13 .September 1998/Bray■

【9月9〜13日 第71回】
9日はブレイの街や周辺をブラブラ歩く。海が近くにあって、ステキないい街。一昨日見つからなかったB&Bやホテルなどは海沿いにあったのね。また例によって歩いて歩いて、海岸沿いへ。せっかく持ってるのにできないともったいないなと思って、電車が下に見える草原でティン・ホイッスルを練習する。
帰ったらアキとナツコさんとセッション。そのうちアキがこのメドレーやりたいといってテープを聞かせ、それをみんなで練習する。もっともっと曲を増やして4〜5チューン(※)全部できるようにして、3〜4軒隣のプロ・ギタリスト、ミック・オテゥールに聴かせよう!ということになった。近所に住んでいる、アキの語学学校の同級生ユカさんもフルート・ホイッスルで参加して練習練習!

12日(Sat)、いざ聞かせようと!とミックの家に行ったら彼が忙しくって別の日にしてくれって。ユカさんが次の日曜都合悪いので月曜日に変更。
13日(Sun)は、夜DARTの駅SAEPOINT駅の近くにある、アイルランド伝統音楽の本部(よくわからなかった・※)にてパイパーのセッションがる、とディジーに教えてもらったのでナツコさんと行ってみたら、セッションは昨日だったらしい。ちくしょーガセネタだったか!まぁいいや。
 
そういえば11日(Fri)のこと。アキとナツコさんはダブリンのKさんという人の部屋に荷物が残ってるので取りに行きたい、ということでアキとお手伝いあっしーと2人で朝からダブリンへ。実はアキとナツコさんはそのKさんをあんまり良く思ってないらしくて、できれば早く引き上げたいと思っていたらしい。いざKさんの部屋について荷物を整理し始めるアキ。Kさんも面白くないらしくブスーッとしている。荷物運びだしてアキもムスーッとしてる。近くのマクドナルドで昼飯食べてたら、Kさんが、僕に挨拶してなかった、とわざわざ言いに来る。なんかよくわからん。彼女が去ってから、僕らも外に出たら、電話ボックスの中で電話している彼女を見つけてしまった。しかも泣きながら電話してる!こりゃマズイ!とさっさとその場を立ち去る。やっぱり急に2人がいなくなってさみしかったのかな、と思う。手伝っただけだけど、僕が入っていって悪いことしたかな、と思った。

第72回・9月14日へつづく…

 

 ■第72回 14 .September 1998/Bray■

【9月14日 第72回】
前々から約束していた演奏を、2軒隣のミックのまえですることに。ミックもやさしい人で、わざわざ時間を空けてくれたようだ。
 ユカさん到着したからさっそく演奏開始。はじめはミックも期待してなかったようだが、我々の演奏の完成度が高かったせいか(!?)、ミックものってきてギター弾いたりパイプを披露してくれたり!ミックはパイプもそこそこできて(いや、けっこーできる!)、シングルドローンの音とテープで修復したチャンターの音が心地よい。ギターはノーマルチューニングで技をいろいろ見せてくれる。個人的にはジョージのギターの方が新しい方向性があって好きだけど、でもやっぱりスゴイ。
 みんなでワンサとセッションして楽しかった。明日はいざクリフデンへ出発!!


第73回・9月15日へつづく…

 

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