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  Diary > 第一回渡愛 ひとり旅 1998


01 はじめに (第1回)
02 出発→LONDON(第2〜7回)

03 アイルランド上陸(第8〜14回)
04 ダブリンへ(第15〜19回)
05 ATHLONE→GALWAY(第20〜23回)
06 CLIFDEN(第24回〜31回)
07 CLIFDEN2(第32回〜第40回)

08 アイリッシュ・ミュージック(第41回〜48回)
09 北へ(第49回〜54回)
10 KILCAR・CARA'S HOSTEL(第55回〜59回)

11 海こえて(第60回〜68回)

12 BRAY・イーリアンパイプス(第69回〜72回)
13 CLIFDEN ART FESTIVAL(第73回〜78回)
14 再びBRAY・イーリアンパイプス(第79回〜87回)
15 さらば、アイルランド(第88回〜94回)
16 最終回おわりのことば
 
 ■第1回 「はじめに」


これからお話する絵日記は、1998年5月〜10月、僕がはじめてアイルランドに行ったときに見聞きし体験したことを旅をしながらミニノートに描き、帰国後すぐに清書したものです。もう10年も前のことですから、絵が下手なのもさることながら、アイルランドの様子も今とは随分違うことが、読んでみて改めてわかりました。
まず、当時の通貨はIR£(アイリッシュ・ポンド)。本文中の金額はすべてIR£1=¥200で換算していました。時まさに「ケルティック・タイガー」と呼ばれた経済成長期の頃で、ダブリンなど街中では工事など多々見られました。まだトラムもミレニアム・ポールもありませんでしたが、大変活気づいていたように憶えています。
他には、今では当たり前の「携帯電話」を、当時使っている人がほとんどいなかったこと、パソコンもほとんど普及していなかったので、インターネットによる情報収集や「ネットで予約」など夢また夢の話で(僕も持ってなかった)、手紙・電話・口コミで旅の情報を得ていたこと。でもこれは当たり前だったのですからね。
僕が1ヶ月ほどいたクリフデンClifdenという街は、コネマラ観光の中心地とはいえ冴えない田舎町でしたが、2003年に再び訪れた時には中心広場がものすごくキレイになっていたり。みんな生きているんですもん、変わっていきますよね。
しかし変わらないものも沢山あることは、今後の日記を読んでゆくとわかっていただけると思います。
 
さて僕はといえば、アイルランド伝統音楽を勉強しにいった訳ではありませんでした。当時からフォークギターは演奏していたのですが、伝統音楽なんてとんでもない!僕にできっこない!と思っていました。主目的は、彼の地の風景を目に焼き付けてく絵を描くイマジネーションを養おう、ということと、あわよくば熱きアイリッシュ達とバンドなぞ組んで音楽をやったろ、とか考えていった訳です。
それがココ・ソコで出会うフレンドリーな人々と妖精に導かれ、サマースクールに参加したり伝統音楽を演奏する仲間と出会ったり…いつしかドップリはまっていったのです。

では1998年の旅で訪れた街を箇条書き。地図参照ください。
ロンドンからバスとフェリーでロスレア港(Co.Wexford)→エニスコースィー(Co.Wexford)→ダブリン→ドロヘダ(Co.Meath)→アスローン(Co.Offaly)→ゴールウェイ→クリフデン(Co.Galway)→イニシュボーフィン島(Co.Galway)→ウェストポート(Co.Mayo)→アキル島(Co.Mayo)→スライゴー→レタケニー(Co.Donegal)→オマー(Co.Tyrone)→ドニゴール→キルカー・キャリック(Co.Donegal)→リムリック→ブレイ(Co.Wicklow)→エニスコースィー→ロスレアからロンドンへ。上記のほかにもあっちへ行ったりこっちへ行ったり、よく動き回りました。

つたない英語でよくぞここまで行けたものだと感心もしますが、独り旅だったからこそ、誰かとしゃべらないと前に進めない旅だったからこそ、よく話し、よく飲み、助け、助けられ、「人との繋がりってこんなに楽しい」と肌で実感した旅だったのだ、といま思っています。(20.Aug.2007)

さぁ、旅のスタートです!
第2回へつづく

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